闇の子供たち - 梁石日

闇の子供たち (幻冬舎文庫)

闇の子供たち (幻冬舎文庫)

内容は衝撃的、小説としては全然だめ、と思いました。児童買春とか殺人とか臓器移植とかのかなり生々しい描写と、それと対抗するボランティアの努力はしているし本気なんだけどどこか白々しい感じの部分と、が交互に書かれていました。ボランティアのほうに全然感情移入できないせいか、あまり面白くもなかったです。こんなことはあって欲しくないとは思うのですが、ね。あと、この交互の視点のせいで、現実感がなくなっているような。ここまで衝撃的な話であるならば、もっとリアルな、ドキュメンタリーのような形であったほうが、より良いのではと思いました。

★★☆☆☆