メビウスレター - 北森鴻

メビウス・レター (講談社文庫)

メビウス・レター (講談社文庫)

数ヶ月ぶりに本を読んだ。別にこの本が読みたかったわけでもなく、いつか読もうと思って買ってあったのが床に落ちていたので。
普通のミステリーでした。北森鴻は今まで2冊読んでいて、1冊当たり、1冊外れ(メイン・ディッシュ - 歩くパンケーキたちパンドラ's ボックス - 歩くパンケーキたち)。最初に読んだメイン・ディッシュ (集英社文庫)がとても良かったので期待しすぎているのかもしれない。個人的にミステリー部分よりも人物描写が好みなので、コテコテのミステリーであるこの作品はいまいちです。人物が人物でなく、ミステリーのためのパーツのようだ。ミステリーの落ちも、読めはしなかったけれども、まだ来るんだろうなぁというのが読めてしまったのでそんなにびっくりすることもなく。ただ、過去からの手紙と現在と過去とを挟みながら展開する構図は面白いので、ちょっと残念です。

★★★☆☆