おおきく振りかぶって

おおきく振りかぶって(10) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(10) (アフタヌーンKC)

おおふり10巻です。今回はとても切りの良い感じで始まって切りの良い感じで終わりました。何か久しぶりのような気がする新刊ですが(しかもアフタヌーンで読んでますが)やっぱり良いです。熱さと綿密さの具合というか、様々な思いというか、才能と嫉妬というか、そういう絶妙さが堪らないです。やり過ぎない、でもぐわっとくる。天才という田島を中心に他のキャラクター、特に花井を引っ張って行くというのが上手いのかな。嫉妬や悔しさの描き方が上手。天才は天才でむちゃくちゃ考えてて努力してるのが分かるのが効いている気がします。当たり前に努力してる。それに対して今回心境が一杯書かれる花井は非常に普通の奴だから自然に読める。
こないだ、最近の(アフタヌーンも含めての最近の)おおふりはリアルじゃないみたいな話を知り合いとしましたが、私にとってはちょうど良く気持ちいいリアルです。自分に無い部分とある部分とがちょうど良い。憧れに近い熱い青春なのかな。漫画なんだから凄い暑苦しかったって良いじゃないと思います。

★★★★☆