海を抱く - 歩くパンケーキたち

作者: 村山由佳,花村萬月,音部訓子
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2003/09/19
メディア: 文庫
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これまた暇つぶし目的。村上由佳は何冊か読んでるはず。好きでも嫌いでもないという印象。
後ろのあらすじを読んで、軽い話かと思ってたら、いやいやテーマが非常に重い。けど、読んでても何故かそんな重い感じはしません。主人公の1人の光秀の軽い性格のせいでしょうか。でもこの光秀が、あらすじでも「軽いやつと風評のある〜」とか書かれていますが、とても真摯で好感の持てるやつでした。このキャラクターが物語を引っ張っています。
ただ、話としてのまとまりはどうかな？と思います。重いテーマの割りに、そのテーマがたくさんありすぎて、どれが主題なのか分かりません。お陰で読みにくいし、結局何？みたいになっています。親との確執、同性愛、麻薬、友人関係、尊厳死、さらには兄弟の殺人、お腹いっぱいです。青春ってそんなものかもしれませんがね。もうちょっと削るところを削ったほうが面白くなるのではと思いました。
ちなみにサーフィンってそんなに凄いの？と思って検索した結果↓凄すぎる…。一瞬、えCGだよね？と言いたくなった。

★★☆☆☆