臨場

臨場 (光文社文庫)

臨場 (光文社文庫)

横山秀夫はかっちりとしたものを書くイメージがある。そんなに飛びぬけて何かがある分けではないけれど、しっかりと押さえて、しかもペラい感じがしない。描かれる人間がしっかりしてるのかな。
これも主人公の倉持の設定が良くて、彼に惹きつけられてさくさく読めました。まぁ刑事ドラマとかにいそうなよくある設定なんだけどね。なんでか、こういうオヤジはかっこいいんだなぁ。
連作のような感じで8つ入っています。どれもそれなりに面白くて読まされます。1つ1つの長さも適度だし。主人公は固定ですが、それぞれ色んな人物から見た描写を描いているところも、飽きさせなくて良いです。
まぁ特別な何かがあるわけじゃないので、適度な暇つぶしでした。

★★★☆☆