模倣犯
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
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■ずっと読みたかったんだけど、あまりの長さに躊躇していた作品。宮部みゆきは高校生のときにはまって随分沢山読みました。ここのところはあまり読んでないので、このブログで感想を書くのは初めてかもしれない。魔術はささやく (新潮文庫)とレベル7(セブン) (新潮文庫)が好きです。
■長い割りにあまり飽きることなく読めました。その辺はさすがです。非常に読みやすくてかつ味のある日本語だと思う。お話も登場人物それぞれの心情がしっかりと描かれていて、場面も状況もどんどん展開していくし、この量なのにスピード感があって、しっかりしてて、油断が無くて、そつなく面白い。
■ただ、犯人を先に見せて、いかにして追い詰めるかという話なので(古畑的?)大きなどんでん返しが無いところはちょっと残念だった。どんでん返しの宮部のミステリが好きだったので。十分面白いんだけど、ミステリとして見ると。唖然とする何かが欲しかった。
■真犯人像は唖然とするところかもしれないんだけど、こういう感じのキャラクターって最近結構あちこちで見かける気がするしなぁ。ところで、見てないからなんとも言えないんだけど、中居正広とはちょっと違うイメージなんだけど、どうなんだろう??
■個人的には宮部は短くて切れのあるミステリが読みたいです。
★★★☆☆