鋼の錬金術師15

鋼の錬金術師(15) (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師(15) (ガンガンコミックス)

■木曜日に喜んで購入。面白かったー。やばい鋼は凄いなぁと改めて思う次第です。
■今回はイシュヴァールの真実、と銘打たれた読む前(ってか前の巻の次の予告)からヤバイ巻でした。軍部みたいな存在って好きなんです。…この歳になってもか!って感じがしますが。良いんです。こういう重い話が好きなので。
■加えてこの表紙もあって、期待が凄く大きかったです。こんなに漫画の新刊をワクワクしながらページを捲ったのは久しぶりかも。主人公であるはずのエドは最初しか出てこないー。良いのか?これ?と思いながらも素でニヤニヤしかねない美味しい展開でした。…やっぱりヤバイですね。そういや昔からこういう漫画のサブストーリーっていうか過去話っていうか主人公と関係ないところで進む話好きでした(ハンターハンターの旅団編とかFF7のタークスとか、我ながら分かりやすい)。まさにそれのど真ん中でした。しかも戦争物好きだし、こんなに美味しい展開は無い。…でもカバーの見返しのところにさらっと書いてあったのを読むとこういうことは思っちゃいけないんじゃないかと思いましたです。本物、の言葉は重い。
■まず、ロイの師匠がリザの父であるってことにびっくり。ああそういう仕込だったんだ。でもこのロイ今と別人じゃないかー笑。その後、スカーの兄の話とかウィンリィのパパママの話とか。こういう細かいところの人物描写が好きです。それから新キャラのキンブリーは何か凄い。徹底的で全然何考えてるか分からない感じで怖い。それから錬金術怖い。こんなに凶悪だったとは。そして、リザの背中の話が凄い。正直こんなのありなのかなと思った。父親は何を考えてるんだ。…消したってことは炎の錬金術を使えるのはロイだけなのか、この辺も今後に関わってくるのかな。あれ…今14巻を見直したら完全には消してないんだ。これも何か伏線絡み?
■台詞というか場面で印象に残ったのは、ヒューズの部下を守るところ「なるべく死ぬなよ!」って。なるべくってことが気に入った。ロイの最後の方の話もだけど、理想論だけど、一人一人がそう思っていられたら良いんだよなぁ。なら戦争なんてしないか。あとはやはりブラッドレイの「ならば我々に鉄槌を下しに来るのは…」。新しくないむしろ使い古された感じなんだけど鋼で使われると許せる気がする。
■それから「戦場で家族や恋人の話を持ち出して幸せを語る奴は…」笑いました。これもネタとしては新しくないんだけどなぁ。まぁシャレになってないですけど。ヒューズの場面は何度読んでも泣けるし。ああ、うけたといえば、笑っていいのか分からないけど「流れ弾だ…流れ弾ですな」。ひたすら重くて真面目な雰囲気の中であることが逆におかしかったです。
■しかし。こんなとこに書いても仕方ないけど。戦争は何故無くならないのかと思ってしまいます。貧富の差やイジメや殺人は人がいる限り無くならないかもしれない。でも戦争なら無くせるんじゃないかと思うのですが。
■冷ますために発売から日を開けたはずなのに…意味無かったですね。凄い。

★★★★☆