ブラック・ダリア

■今日までだっけ?と思って、なんとなく通りかかった映画館にて、ちょうど最後の回が10分後から上映。せっかくだし、観るか、と思って観てきました。
ジョシュ・ハートネットが好きなので、見に行くつもりだったんですが、あまりにも各地における評価がひどいので、行く気を無くしておりました。
■感想としては、ああそういう評価なのも分かる、という感じ。でもあえて言います。私は好きです。ジョシュが好きだってことは動かせないので、どの程度ノーマルな立場で見ているかというのは、非常に怪しいですけれど。
■ストーリーはぶっちゃけ、噂に違わず、全く分かりません。サイトで情報読んでなかったら、ブラック・ダリアが殺されたことにも気づかなかったかも…ってのはあんまりですが、ミステリ染みてるどんでん返しが起こる終盤に行く前にすでにはぁ?って感じです。説明的場面の省きすぎ、かな?雰囲気は分かるんだけど、結局細かく誰がどうしてたのか分かりません。全部煙草で煙に巻かれた気分。
■でも不思議とそれが不快じゃなかったです。なんかストーリーの大筋なんてどうでも良いよね、と思いました。場面場面の展開はカッコいいし雰囲気出てるんだもん。5分区切りにしてショートムービーにしたら異常なくらい出来が良いんじゃなかろうか?テレビコマーシャルでは映像映像って言われてたけど、映像よりも、場面って感じ。主役3人の演技も好きだなぁ。じわじわするものがある。
■印象に残ってる場面は、相棒が落ちる場面(映画館でうわーっと思って一瞬目をつぶるのは久しぶり)と終盤で事件の現場にバッキー(ジョシュの役名、あってるよね?)が侵入したときの、絵を見つけるところ。素で怖かったです。映画館でこういうので、げ…と思うのも久しぶりだった。でも嫌いじゃないんだよねーこういうの。あとは、最後手前、撃ち殺すとこ。その前の会話から好きです。
■むしろ、本当に不快的だったのは、何でもセックスで片つけりゃ良いんじゃね?ってとこ。結構なまなましいし。後半、相棒と別れてからは本当ジョシュは有る意味で酷い奴に見えるよ。…いやバッキーだけど。何回翻してるの?みたいな。ジョシュ好きだからこんなに嫌な感じだったのかな。最後はこれはアリなの?って思ったし。うーん、段々アリな気はしてきてるんだけど。観てた瞬間は、男は良くて女は駄目なの?的なことをちょっと思いました。
■でもなんか、そういうことはどうでも良いんです。好きです、この映画。訳わかんないけど好き。あまり意識しては聞いてなかったけど音楽も良かったし。しかし、こういう感じの映画や本が気に入った時って、人に勧めにくくて困ります。冷静に考えると内面も外面もエグイ映画だもんなぁ。好きだけど。
■いずれ、見に行って良かったです。やはり人の感想は人の感想として流しておいたほうが良いのでしょう、と再確認しました。あと、謎を埋めるというか確認するために原作を読みたいです。もう一回、分かってから見直したいです。
■あ、問題点としては、あまりにも作中でジョシュたちがスパスパと煙草をかっこよく吸い続けてるので、思わず自分も吸いたくなっちゃうところ。普段は煙から遠慮したいくらいなんだけど。禁煙中には観ない方が良いかもー。

★★★★☆