クレヨン王国の十二か月

クレヨン王国の十二か月 (講談社文庫)

クレヨン王国の十二か月 (講談社文庫)

■小学生のころに図書館に通って、毎週のように借りていたシリーズでした。子供向けの文庫ではなく、講談社文庫の棚にあったので、思わず懐かしくて手にとってしまいました。
■とは言っても、内容はほとんど覚えてなくて、新しい作品を読むくらいの心でした。いや、1つだけ強烈にそれこそトラウマ的に覚えてる場面があるんだけど、たぶんクレヨン王国のシリーズなんだけど、この本ではなかったです。それは戦争の場面で、空襲の中で水を求める場面…だったような。子供向けのようで結構強烈に怖い本でした。「クレヨン王国 超特急24色ゆめ列車 (講談社青い鳥文庫)」かな…。そうおたまじゃくしとか汽車とかが出てくるんだった。懐かしい、でも恐ろしくて読みたくない…。…が、アマゾンでは買えるけど一応この本絶版らしいです。トラウマ克服のために手に入らなくなる前に1冊買っておいたほうが良いのだろうか。
■関係ない方向に話が行ってますがもう少しご容赦を。シリーズのタイトルを見て思い出したのは「月のたまご」シリーズ。年齢的に「クレヨン王国 月のたまご 完結編 (講談社青い鳥文庫)」は読んでないけれど、ずいぶんはまった記憶が。クレヨン王国シリーズはほとんどを1回ずつしか読んでないと思うのに、このシリーズだけ何度も読んだ気がします。なんかちょうど良い憧れだったような。内容覚えてないけど…甘酸っぱい感じです、きっと。
■で、この本。これはそんな過去の感想はさておいて、子供向けのさわやかで綺麗な童話でした。テンポ良く、気持ちよくお話が巡ります。いや…童話独特のそれは気持ちよくないんじゃ?的ことはあるんだけど…。大人が読んでも遜色なく楽しめる、ってほどではないかもしれませんが、過去を思い出しつつ眺めつつ読むには悪くなかったかなと思います。
■そんなこと書きながら。女王様の欠点を直していくお話なんだけど、結構思い当たるんだよね。気をつけなきゃ。まさに、ひとのふりみてわがふりなおせ、です。

★★★☆☆