シャーロック・ホームズの冒険

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

■また基本を読もうで、今度はホームズ。子供の時に、子供用ので「青いガーネット」(読みだしてから思い出した)と「まだらの紐」(小学生には強烈だったのでしっかり記憶にあり)は読んだことがありました。
■探偵とかトリックとかとしては普通なんだけど、結構面白かったです。ホームズってこんなに特殊な人間だったんですね。キャラクターが面白いのと事件とテンポがテキパキしてて気持ちよく読めました。
■やっぱり子供の時の印象か「まだらの紐」が強烈でした。これは怖いです。事件そのものもだけど、これはその場の雰囲気っていうか音とか風景とかまで怖い。「赤髪組合」と「オレンジの種五つ」、「唇の捩れた男」(この字が読めなかった…自分用メモ…ねじれた)の3つも好き。真面目なんだけど飄々としてて、全般的に現実に潜む悪意や怪奇って部分が面白かったです。
■けどやはり古いので新しい発見とかは無いです。トリックも見覚えあるのが多いし(まぁこっちが先なのでしょうが)。あと訳が古いので、時折分からない聞きなれない言葉が出てきて、それが1800年代の雰囲気に繋がってる気もしなくは無いけれど、読みにくいかなぁ?と思いました。文章の繋がり?も時々分かりにくい部分がありました。流し読みしにくかったです。

★★★☆☆