ブレイブ ストーリー

ブレイブ ストーリー
■昨日観て来ました。初日ですが、なんとなく街に買い物に行ったらやってたので映画館に入った、という程度。観たかったのですが、公開日をチェックしてなかった、という。渋谷で観たのですが、昼の時間帯にも関わらずそんなに混んでなかったです。話題性の割りにちょっと寂しいくらい。客席は7割くらいでしょうか。観客の層は子供はそんなに多くなくて大人のほうが多かったです。
宮部みゆきは大好きですが、これは読んでません。ハードカバーはほとんど買わないもので。最近文庫が出てたので買おうかとも思ったのですが、せっかくだから映画を観てから買おうと思って待っていました。
■希望と勇気と切なさと決断と。綺麗な分かりやすいファンタジーで楽しめました。
■一番の魅力はストーリーかなと思います。2時間枠なので端折ってまとめた感は凄いあって、何かいつの間にか仲良くなってたり時が経ってたりと原作持ちの映画の弊害は見られましたが、それを補うような展開の力に引き込まれました。現実は冷たいほどに現実で、その辺はとっても宮部っぽい。ストーリー展開がまんまRPGで、RPGを遊んで育った私は楽しめました。正直一定より上の世代はこういうのはどうなんだろう?ちょっと聞いてみたい気もします。大画面でRPGをやってる気分です。剣を持って初めはよわっちいけど勇気でボスを倒してダンジョンをクリアして、最後にライバルと見合う。王道って感じです。
■そしてファンタジー異世界はいかにもなファンタジーで楽しくなってしまう。剣と魔法の世界、それはドラゴンクエストの世界…というか私はFF12の世界とイメージしました。いろいろな種族が気侭に共栄している。機械は出てきませんがね。序盤の市場の風景とか最後の塔の上?とか萌える。こういう世界は永遠に憧れがありますね。
■アニメーションは詳しくないので何とも言えませんがカメラアングルが迫力あるし、キャラクターの表情も動きも良いし、良い出来だなぁと思いました。ただ、アニメーションの部分とポリゴンCGの部分の切り替わりが見えるのがちょっと…。世界にのめりこめなくなるので気になりました。特に最初の門。背景はすごく厳密なのに動くキャラクターはアニメ塗りってのが慣れるまで違和感がありました。統一してほしいなぁ、ハウルの動く城とかそのあたりが上手だった気がします。
■声はうーん違和感のあるところがたまに。有名人使ってるだけに、多少イメージがついて回ってるのか。上手いのですが、ここはもっと感情が出ても良いんじゃ?ってとこが何箇所かありました。ジブリ的なアニメへの先入観があるのかも。音楽も基本的には快適ですが、テーマ曲は日本語が気になって…世界が無国籍なのだから日本語の歌に違和感がありました。何語か分からない曲とか使ってほしかった。商業的に無理なのでしょうが。
■最後の最後、ワタルの決断が好きです。いろいろ乗り越えてあの決断をするってことに意味があるのだろうと。ちょっと何箇所か涙がじわっと、こぼれませんでしたけど。ミツルもあんなのですが好きになっちゃいますね。キーマ、ミーナ、ジョゾ、カッツみんな好きですね。何か勝手に自分が彼らと一緒に冒険をした気分。それがとても心地良い。完璧な映画ではありませんが楽しかったです。本を読みたい、もっと彼らと冒険したいです。
★★★★☆