中田英寿引退

nakata.net -- 中田英寿オフィシャルホームページ
■中田が引退するそうです。第一ニュースはテレビの上に出た緊急の文字放送で見ました。地震とか大事件とかを報道するところなのに、一スポーツ選手の引退を出すんだ…とびっくりしてから、中田が引退するんだ…と改めて思いました。ちょうどネットをしてたんですが、HPはアクセス集中でつながらず。やっと夜中になってつながって、中田選手の生の言葉が読めました。本当に思ったこと垂れ流しですみませんが、今の感情を残しておきます。
■私は別に熱心なサッカーファンではないし、中田のこともニュースで目にすることくらいしか知りません。サッカー見るのは正直ワールドカップや世界クラスの試合だけです。中田は偉そうで態度悪いし個人主義者っぽいけど上手いしかっこいいな、ってくらいのイメージ。でも、この、中田の文章を読んで感動しました。…なんかこう書くと余りに安易ですが。
■まだ29歳だそうです。私には分かりませんが、恐らく体力的にはもう何年かプレーすることは可能なんじゃないかと思います。でもそうじゃなくて、引退することを選ぶ。それってどういう心境なんでしょうか。楽しいサッカーがしたくなった、それが何か、分からないはずですが、分かる気がします。はじめはただボールを蹴ってて楽しかったはずのものが勝負に入れ替わる。勝負は楽しいけれど、やがてプレッシャーになり批判され…。自分はサッカーはやったこと無いけれど、別のことで、分かる気がします。もちろん小さな小さなことですがね。どっから楽しくなくなるのかって分からない。嫌いじゃないのに嫌いなように見えてしまう。好きなだけに辛い、と。…本人にしかわからないことなので全然的外れかもしれませんけれども。
■私は中田は天才なんだろうな、と思います。普通は嫌いになってもズルズルしてしまうから。これだけ大きなものを持ってるのに、この決断をできる。そしてそれを文章化できる。凄いと思います。負けたあと、グラウンドで倒れこんだとき、観客に手を振ったとき、インタビューに答えて次のワールドカップは?と聞かれたとき、何を考えていたのか、この文章で説明できる。テレビの報道を観ながらああそうかと思っていました。一番印象的なのは最後のインタビューの答えずに去ってったところ。勝手な行動にも見えますが、きっと相当に思うことがあったのでしょう。
■ワールドカップでの敗戦、あれから日数が経ってますから、きっと決心はついてたとしても、悩み思案して、あの文章は書かれたのだと思います。だから読んで動かされるものがあった。やはり、文章には魂みたいなものが篭るのかもしれない、と思った次第です。