塵よりよみがえり

■表紙がとっても綺麗な本です。チャールズ・アダムズという人の絵だそう。
■そんなんで読み始めたのですが、…ちょっといまいちでした。私の読解力のほうに問題があるのかもしれませんが、文章が読みにくい読みにくい。会話の部分はまだ良いのですが、地の文のそんなに重要とも思えない不可思議な修飾詞の嵐に唖然としました。物語の流れも突然何かが起こってたり終わってたりと、全体的について行けなくて取り残された感が強いです。読み終わるまですごく時間がかかってしまいました…。
■主題というか…読みにくすぎたので誤解しているかもしれませんが、最後の1章はちょっと読んでてゾクゾクするものがありました。終わり方は好きです。それから、ティモシーをはじめとするキャラクターも魅力的です。ネタ担当っぽいアイナーおじさんに惚れるかも(笑)
■短編集っぽくて断片的なんだけど、結局全体として1つの物語になってる話なので、上の弊害の目立たない会話中心の話、第10章「十月の西」、第12章「オリエント急行は北へ」、第15章「アイナーおじさん」、第23章「贈り物」あたりは好きです。本当に雰囲気は良いのでもう少し…という残念な本でした。
■そうそう、レイ・ブラッドベリを多分初めて読んだ、ってのが致命的かも。どうやらこれは彼の特徴的な文体らしい。です。すみません不勉強で。
★★☆☆☆