高く孤独な道を行け

高く孤独な道を行け (創元推理文庫)

高く孤独な道を行け (創元推理文庫)

■また読んでます。ニール・ケアリー第3弾。おーなかなか面白い!
■また厚いのですが(そして高い…本当に文庫本か?)、前2つよりもスピード感があって読みやすいです。何か前2つは山が何度もあるけど本の厚さがあるからまだ終わらないんだろうなぁ、とか思いながら読んでた面があるのですが、これはちゃんと盛り上がってラストに向かって回転して登って行く感じ。
■あとついにグレアムとレヴァインとの共闘?が見られるのが面白いです。なんだかんだ言ってレヴァインがいい奴なのに笑いました。親子愛?師弟愛?仲間意識?そんなのが定番ながら良い味です。
■ちょっと残念だったのが今回は人死にが多い。前2冊であれだけ人を殺すことに恐怖を書いておいて今回は何かバンバン死んでいく。ちょっとテイストの違いにびっくりしました。ニールは相変らずなのですが。えーと、ちょっとネタバレになるのですが、最後の方でニールが引き金を引かなかったところと最後に引いたところは、かなり好きです。この書き分けというか、上手い、というか、この優しさと冷たさがニールなのかな、と。今回はこの2つのシーンに尽きるなぁと思わせるほどでした。
■ところで実は1冊目から思ってるのがグレアムなんですが、イメージがダレンシャンのクレスプリー(ん?合ってる?)です。私だけかな。憎まれ口を叩きながらでも絶大な信頼で結ばれているというのがね。
★★★★☆