ヒストリエ
- 作者: 岩明均
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■歴史モノ。世界史好きには垂唾ものの古代ヨーロッパです。ギリシャ時代萌。しかしそんなこと言ってる場合じゃなく残酷で汚い人間の物語です。
■視点というか語り口が過去を振り返る形でちょっと離れたところから見ているので、直接痛いという感覚はしないし淡々としています。が、エグいです。なんというか三国志シリーズとかそういう感じの歴史モノ漫画みたいなのを思わせる(絵もそういう感じ?)。古代って基本的にエグいから…という。何か漢文を思い出しました。ギリシャなのに。
■しかしこれを読んでいると、それ以上に怖いのは人間のほうと感じます。表と裏、いい人と悪い人、そう簡単には言えないかもしれないけど、それがあっさりとひっくり返っていく様は上手いなぁと思いました。主人公の奴隷の付き人の話が衝撃的でした。間が上手い。
■正直、絵はそんなに綺麗ではないけれど、お話はかなり読ませます。好きです。たまにキャラの顔の見分けがつきにくいのが難点ですが、基本的には読みやすい。自然に物語に引っ張られて同じ場面を2度3度読み返してしまう感じです。しかも結構引きずる感じ。ふっと場面が甦る気がします。
■ところで、「ば〜っかじゃね〜の?」のコラを全然気づかずにネットで先に見ていたため、あの場面で別の意味で衝撃を受けました。そんなにたくさん漫画を読むわけじゃないのに偶然、みたいな…。確かにあの展開、あの顔は凄い。ところで人肉ハンバーグを食わせるのって封神演義にもありましたが、結構マジであったのでしょうか?まぁ肉には違いないけれどもそれにしても怖すぎると思うのですが。
★★★☆☆