クロノス

キャラメルボックスです。12月22日の2時からで観てきましたatサンシャイン劇場。最近演劇へのモチベーションが低くて、チケット取ってなかったので当日券、しかも学割でしたが、さすが平日の昼、角度はついていましたが12列目というなかなかの好位置で観れました。
■原作は知りませんでしたが、如何にもキャラメルらしいという感じの素敵な舞台に仕上がってたなぁと思います。まとめ方というか見せ方というかが上手いです。観ながらその場で成井豊凄いなぁ…と思ったのは初めてかもしれません。原作読んでみなきゃわからないのですが、こんな風に場面が展開していくミステリー的な小説を1つの舞台で演じなくてはならない演劇というものにまとめたということに凄みを感じました。舞台上のもの(机とか椅子とかね)は全く動かしてなくて人や照明やそういうもので場面を自然に展開させていく、っていうのが正直もう惚れ惚れしちゃいましたです。
■話は原作つきとは思えないほどキャラメルっぽい。あ、そうそう原作は何かかなり運が良かったみたいなのですがサイン付きの本を購入できましたのでこれから読みます。「黄泉がえり」面白かったので楽しみです。話が逸れました。タイムトラベルという点でもエンターテイメントという点でもテンポという点でも本当にキャラメルって雰囲気で好きです。泣けなかったのが残念でしたが、面白いほうだと思います。
■でも一番凄かったのは舞台でしょうか…。観てない方のために具体的には書けませんが、舞台の後ろにあったものが。動いてるし!ここはディズニーランドか!ってツッコミいれちゃいました。雷の表現や両脇に見えるものの雰囲気も大好き。舞台裏、かなり入ってみたいです。
■音楽はあまり印象に残ってませんが、強いて言えば最初のダンスのシーンがかっこよかったです。何がってダンスですけど。机の段差を使った振りが良かったです。側転…?ちょっと不安でしたが気のせいか…。照明は相変わらず豪華だなぁと。上でも挙げましたが雷はかなり本物っぽかったです。あとどこのシーンだか覚えてないのですがスポットがいくつかまわる場面(?)が良かったです。
■演技に関しては。まず主役(かな?)の3人は出ずっぱりで大変そうだなぁと。菅野さんは動きも多いし話し続け無理なダイエットはリアルかどうか知りませんが、劇の表現とも相まって本当に大変そうでした。でも相変わらずドキッとする演技で上手いなぁと思いました。ダメな奴なんだけれど強い意志を持ってて…ってそういう役がもうぴったりです。それ以外だと畑中さんが好きなので、またこういう役かぁとちょっと面白かったです。ボクシングシーンのモーションが、彼だけじゃないですがむちゃくちゃ綺麗でした(それ所じゃなく、どう見ても18歳がうけたのですけどね…西川さんそのしゃべり方は何?)。倉庫に行くシーンのあたり、3人の雰囲気がかなり良かったと思います。それから、細見さん&前田さんでしょうか…。リアル夫婦コンビがかなり面白い。並ぶとマジに背が高くてしかも美しいカップルだぁ…とか関係ないことに感動したりして。狙った配役かなぁとか。ええとそれから、西川さんは相変わらず美味しいなぁと。最後、かっこいいです渋いです。もうロバート・デ・ニーロとかそういう貫禄で(え?)。
■タイムマシン。その魔力と人間の気持ち技術と神と時と、そんなことを考える作品でした。テーマが好きでキャラメルらしいので、割と好きです。良くも悪くも期待通り。もう一歩、踏み込んでもっとが見たいというのはファンの我が侭です。お疲れ様でした!
★★★★☆