すべてがFになる
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/12/11
- メディア: 文庫
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■あまりこういう推理小説的なものは読まないので、ミステリー部分に関してはあまり語るべきではないのかもしれませんが、ミステリーが凄い。後半は夜を徹して読んでしまいました。ページをめくらずにはいられない、そんな感じです。よく森博嗣は理系作家とか言われますがそれもまた私にぴったりです。特に私は情報系の学科なので、この本は会話から面白い。色々書きたいのですが、ネタバレになりそうで何を書いても良いのかが分かりません。これは知って読むにはあまりに勿体無い…。一応閉じます。ネタバレOKな方のみ続きを読んで下さい。
★★★★★
■最後の場面での
よく似たアーキテクチャのCPUですけど…、そうね、最も違うのは、たぶんクロックでしょう
■というのがかなり面白かったです。クロック…、情報工学と関係ない人にまで通じるかはわからないですが、こういうところでこういう表現を入れるのが感覚として新しかったです。
■それにそれだけでなく、犀川教授を始め人間も素敵です。本当に理系の教授な人間ですがそれがまた魅力的。萌絵もぶっ飛んでますが好きになっちゃうような人間です。ミステリーな要素だけでなくそんなところもこの本の面白さなのかなと思います。