ネガティブハッピー

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)

■なんかお久しぶりです。読書に埋没していたり、ぼぉっとしていたり。あと少しで50000ヒットということにちょっとびっくり。
■なんとなくファンタジーっぽいものが読みたくなって、表紙から勝手に思い込みで購入しました。感想は、微妙…という感じ。決してつまらないわけではないが、面白いわけでもない。
■冬の、恐らく函館が舞台の高校生が主人公のひどく非日常的な、でも救われない物語。彼らの心が全く理解できないのは私が高校生ではないからなのか、私とは違う現実を生きているからなのか、わかりません。設定は面白いと思ったのですが。冬の夜に現れるチェンソー男なんてちょっとゴシックホラー(違うか…)な雰囲気と思ったのに、そんな感じの小説ではありませんでした。なんでもない高校生が万引きしたりテスト受けたり部活したり、そんなことしてる何気ない合間にチェンソー男と戦う話。何故かナイフや木刀片手に。なんかシックリこないのです。確かに日常の中にあるには余りに非日常なことなので当たり前なのかもしれないけれど、何か気持ち悪い。最後まで語られない戦う理由のせいかな?登場人物は本能的にわかっていても私には伝わってこなかったです。
■死ぬことでも殺すことでも何の解決にならないと思う最近です。しかし、もう何の理由もなく何かに怒りたくて、何かにぶつけたくて、そしてその理由を求める時期ってあるのかもしれません。あったのかも、というか。
★☆☆☆☆