13

13 (角川文庫)

13 (角川文庫)

■最近のお気に入り作家古川日出男。でも深すぎてまとめては読めないので期間をあけつつちょっとずつ。
■この本は良かったです。期待通りとはこのこと。この人の特徴である世界観の構成が見事に生きててその世界に没頭できます。凄い。悲しい話だ。一方で最後に映画へ持っていく展開が世界を放り投げてしまわない感じでこれまで読んだ古川日出男のもの(サウンドトラック - 歩くパンケーキたち沈黙/アビシニアン - 歩くパンケーキたち)よりも落ち着いていて良いと思った。こういうラストで人を納得させられる作品は問答無用に凄いと思う。
■あとは何を語って良いのか分からない。ここで何を書いても軽くてそれは嘘になる気がする。
■つかこれデビュー作なのか…。こりゃびっくりするな。

★★★★★