TVピープル
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1993/05/10
- メディア: 文庫
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■6つ入ってる話全部が異様で怖くて解決しない。実に村上春樹的な世界で新しさも何も無いけど、その雰囲気はやっぱ良い。っていうか何が良いのか私には良く分からないんだけど良い。これって何なんだろうね。
■でも今回は少し放り投げられすぎかも。同じ短編集なら「レキシントンの幽霊 (文春文庫)」の方が好きです。中でも「TVピープル」は脈絡も何もない。じわじわざわざわする。けど不快じゃないところが不思議。「眠り」と「我らの時代のフォークロア」は比較的まとまってて良かった。だけど、「我らの時代のフォークロア」は無闇に救われない感じに悲しくなるし、「眠り」はこれ読んだときすごく眠かったはずなのに眠れなくなるような感覚になって怖かった。単なる文章なのに、その威力は凄い。
■いつものことですが、村上春樹の文章には語るべきことが少ないようです。
★★★★☆