戦火の勇気
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2005/06/24
- メディア: DVD
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■で、肝心のこの映画。戦場が舞台ではあるけれど、一体どれが事実なのか?と様々な証言で過去が明らかにされていくストーリーなので、むしろサスペンスのようでした。ちょっと肩透かし。そのおかげで何度も何度も同じ場面が描かれ巻き戻されズラされ…。その雰囲気は良かったです。そこから生まれる畳み掛けるようなラストへの流れも好み。
■しかし、もっと戦場の恐怖というか、精神にくる何か、に迫るような映画かと思ってたのでその部分としては残念でした。描いてはいるけど、あっさりしている印象を受けました。極限状態の判断があまり見えてこなかったです。戦場狂気というよりは個人の狂気な気がしました。でも、ああいう状況に追い込まれたら自分が一番大事だろうなぁ。そういう意味で凄く人間的ではあるんだけど…。彼の最後のシーンが壮絶なだけにそう見えてしまうのかもしれません。その辺がもっと、誰にでも有り得るそうせざる得なかったという面が表に出てくればもっと良かったと思います。
■それからサーリング大佐の話は存在自体が無駄かも。部下を殺してしまったという過去は物語として良いんだけど家族の方が。家族とバラバラになってしまう理由があまり見えてこない(そりゃありがちな理由は分かるんだけどすっきり納得しない)。メインの話と流れが2つになってしまってて集中をさまだげられた感じです。まぁそんなに真剣に見てなかったのでそのせいかもしれないですが。
■そういや、マット・デイモンはいろんなところに出てるね。しかも結構いつも良い人な役な気が。なんていうか、美形ではないんだけど、典型的さわやかなアメリカ人で頭も育ちの普通によさそうに見えるところが良いのかな。私も好きですけど。「グッド・ウィル・ハンティング [DVD]」はかなりの名作だと思う。
■メグ・ライアンはこういう映画では初めて見ました。強くて儚い感じが良いけど、もっと内面の出る役のほうが良さだでそう。戦争映画って個性埋没するからなぁ。
★★★☆☆