黒猫の三角

黒猫の三角 (講談社文庫)

黒猫の三角 (講談社文庫)

講談社文庫のフェア、ミステリーズに乗せられました。このシリーズが10冊も出てることにさっき気がつき、年明けころに森博嗣のS&Mシリーズにはまったことを思い出し、嫌な予感に襲われてるところです。暇じゃないのに。
■意外なところに犯人が来て、ちょっとショックでした。…オイオイといった感じ。とっても面白かったですが、これはちょっとショックだ。まぁ犯人をここに設定しないと犀川と同じようなポジションになっちゃいそうですからね。止むを得ない?でもショックだ。
■またしても全体的に理系人物のオンパレードでした。そこがやはり他には無い森博嗣の雰囲気かなぁと久しぶりに読んで納得してる次第です。そこが好きです。
■ただ、特に謎解きの部分が禅問答染みてて読みにくかったです。面倒くさいので流し読みしてしまいましたが、結局理由なんて考えるのは無駄無粋ってことなのか。天才って不幸なのか、はたまたそれを不幸と思わないのか、結局このなかの理論で行くと何も話せなくなっちゃいますね。それだからか騙された感が残るところはちょっと不満です。あの展開あの件は好きなのですけれども。気持ち悪いものが残る。
■そうそう関係ないかもしれませんが、クロネッカのデルタなんて覚えてません。理系工学部ですが…何か。教授の認識を超えるダメ学生だなこりゃ。さすがに説明聞いたらそんなのもあったなぁとは思ったけれど、この名前を聞いてぱっと浮かぶ学生はそれなりに優秀な気が…。ん?気のせい?気休め?…勉強しないと。
■もっと関係ないけれど、何故かこれを読んでたら出てくるものが凄く食べたくなりました。たこ焼きと冷凍して解凍したオニオンスープ。美味しそう…。

★★★★☆