イン・ザ・プール
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/03/10
- メディア: 文庫
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■表紙からホラーというか猟奇的なもの?と思ってましたが…ギャグじゃん!と1作目の短編を読みながら衝撃を受けました。表紙はどういう意図なんだろう?
■軽いノリです。短編が5つ、いずれも軽く読めます。でもギャグにしてはちょっと一話一話が長いかなと思いました。こういう話ならもう少し描写をカットしてコンパクトにしたほうが好みです。
■それから、基本はギャグのベールを被っているのですが、扱っている内容は社会問題で結構軽くない。でもそれがありがちなので、何かまじめに取って良いのかわからなくなる。ありがちだけど、痛いとこついてるし。特に「フレンズ」と「いてもたっても」は痛くて何となく説教くさい。説教くさいのは多分ご都合主義で終わってストーリー自体に力が無いから。表題作の「イン・ザ・プール」はギャグの要素とストーリーがうまくバランスが取れてるんだけれど、後半はネタ切れか?と思わざる得なかったです。
■というわけで、全体的にいまいちです。暇つぶし程度の本です。
★★☆☆☆