イン・ザ・プール

イン・ザ・プール (文春文庫)

イン・ザ・プール (文春文庫)

■出かけたとき、読んでいた本を忘れてしまったので、途中の本屋で購入。前から表紙が気になっていましたが、こういうタイトル+こういう表紙で日本人の作品か〜と思って見合わせていました。
■表紙からホラーというか猟奇的なもの?と思ってましたが…ギャグじゃん!と1作目の短編を読みながら衝撃を受けました。表紙はどういう意図なんだろう?
■軽いノリです。短編が5つ、いずれも軽く読めます。でもギャグにしてはちょっと一話一話が長いかなと思いました。こういう話ならもう少し描写をカットしてコンパクトにしたほうが好みです。
■それから、基本はギャグのベールを被っているのですが、扱っている内容は社会問題で結構軽くない。でもそれがありがちなので、何かまじめに取って良いのかわからなくなる。ありがちだけど、痛いとこついてるし。特に「フレンズ」と「いてもたっても」は痛くて何となく説教くさい。説教くさいのは多分ご都合主義で終わってストーリー自体に力が無いから。表題作の「イン・ザ・プール」はギャグの要素とストーリーがうまくバランスが取れてるんだけれど、後半はネタ切れか?と思わざる得なかったです。
■というわけで、全体的にいまいちです。暇つぶし程度の本です。

★★☆☆☆