老人と犬

老人と犬 (扶桑社ミステリー)

老人と犬 (扶桑社ミステリー)

ジャック・ケッチャムの本が後味が最高に悪いと聞いたので興味本位で読んでみました。本当は別のが読みたかったのですが、古本屋にこれしか無かったので。
■が、何か普通の感じ。確かに特に理由も無く殺戮が起きて復讐が行われて…な話だけれども、普通だ。もう自分の感覚が狂ってるんじゃないかと不安になるけれども、あまり猟奇的でもないし、結構前に読んだ「羊たちの沈黙」のほうが衝撃的だったなぁと。まぁ中学生だったというのもありそう。全体的に新しさがなく古い感じがしました。
■けれども確かに、何のために書かれたか分からない不気味さはある。不快ではないけれど。物語自体でなく、本としての存在意義が薄い。どうでもよいというか。結局誰も救われなかった気がするし。これを読んで何を感じてほしいのかが全く見えません。うーん、何だろう。もう1冊くらい読んでみたいです。候補は「隣の家の少女」かな。
■あー、私が犬が嫌いだということも感想に影響してるかも。正直どうでもいい。

★★☆☆☆