時をかける少女

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

■今日は暇だったので。時間つぶしを探していたところで見つけました。筒井康隆は前に1冊だけ読んだ本がだめだったので、敬遠してたのですが、話題だし1冊だけで判断するのは良くない、ということで。
■が、やはりあまり馴染めなかったです。前に読んだのほどいらいらすることも無かったのですが、いまいち何が面白いのか分からない。まぁこれは恐らくタイムトラベルの古典のようなものなので、このような設定の話をもう読んでしまっていて新しさが無いからかもしれない。
■それと、古い文だからかもしれませんが、会話が読みにくかったです。こんな会話しないよな?という硬い会話に疲れてしまいました。葛藤とかもそんなんで良いんだ?という軽さで過ぎていくので違和感。さらに最後がいちいち放置されるので…。前に読んでだめだったのもこれかもしれない。全部書く必要は無いけれどここまで無残に放り投げられるのも参ってしまいます。
■あと。これはすごく個人的な感覚ですが。たまに比喩?の表現が感覚に合わない。一番気になったのが以下の。

時間が前進するのと同じ速度で、ぼくたちふたりが時間を後退しているといったほうがいいだろうね。だからぼくたちの目には、時間が止まったように感じられるのだ

■時間が電車だとするとぼくたちが電車の中を後ろに向かって歩いてるってこと?電車の外から見るとぼくたちは止まってるけど時間の中では止まってないよー…。ということでよく分からなくなってしまいました。誰か教えてください。こんなのが何箇所か。本当に純粋に私の読解の問題かもですが。
★☆☆☆☆