アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

■またしてもヴィレッジバンガードにて購入。有名ですが読んだこと無かったので。映画ブレードランナーも多分観て無いです。
■何か普通だなぁという感じ。そんなに古い感じもしませんが、新しい感じもしない。そりゃそうか、1977年って私生まれてません。具体的には分からないけれど時代を考えるとこれは凄いのかもしれないです。近未来的、核、ロボット、としっかりしているSFです。
■でもSFだけで引っ張っていく訳でなく、人とアンドロイド、結局何が違うの?というもこれも良くあるんですが葛藤に落としていくところが面白かったです。機械なら壊すことに何も感じないかもしれませんが、もしその機械がほぼ人間だったら…どうするんですかね。殺さなくてはいけないけれどそこまで強要されないという主人公の立場が面白くしていた気がします。
■しかし、何で存在しているのか必然性を感じないギミックがあるのがちょっと気持ち悪いです。現実的なのかもしれないけれど、全部がかちっと収まることなく拡散しているような印象を受けました。ラストも納得いかない消化不良です。まず、主人公がレイチェルと寝てしまうのがよく分からない。人間的かもしれませんが気持ち悪いです。奥さんいるのにねー。あとマーサーが結局何?と。曖昧にされている部分がどうも腑に落ちません。
■あとこれは私の勝手なのですが、途中落ちは主人公もアンドロイドというものだと思ったです。あれ?違った…。
■そんなわけで全体としてはまぁまぁかなと思います。
★★☆☆☆