乙一づくし

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

■ちょっと前のを読んでみました。うむむ。まぁまぁという印象。駄作ではないかもしれないけれどGOTHのほうが良いです。
■短編集なので気に入ったものをいくつか挙げてみると、「未来予報」や「Calling You」、「傷」は好きでした。何ともいえない爽やかな読後感が快適でした。できすぎてる感じはしますが。「傷」とかは漫画チックな雰囲気が却って好印象。「Calling You」はありがちだけれど1時間のズレの意味に気がついたときにゾクッとしました。「未来予報」は優しい雰囲気が好きにさせてくれます。「華歌」は前半は良かったけれど後半の流れがいまいち。あと華の絵が想像すると微妙に気持ち悪い。「手を握る泥棒の物語」は一発ネタのような感じがする。「フィルムの中の彼女」はありがちであまり怖がれ無かったのが残念。「失はれた物語」は救いが無さ過ぎる。…と言った感じ。先にGOTHを読んだせいかもっと暗くてドロッとした人間の内面に触れる物語が読みたかったです。
★★★☆☆