楽園とは

戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)

戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)

■勧められたので読んでみたシリーズ2。個人的には、そこそこな感じ。「楽園」の方が好きです。ただ、特に後者は文章が少し読みにくい気がした。いえ、私の読解力不足の可能性も大いにあるのですが、こう一文の初めの流れとそこから想定される帰結と、実際に落ちる帰結がいちいち噛みあわない。私と感覚合わないだけかなぁ。おかげで随分読みにくかった。あと、台詞の部分が誰が話してるのかしっかり読まないと分からないことが多くて混乱してた。SFはあまり読まない&海外モノを最近読んでないということで、固有名詞が覚えにくかったことが原因かも。
■ストーリーとしてはしっかり伏線を張って回収してというカチッとした感じ。でも哀しいという意味で「楽園」のほうが綺麗。ラストがもう一つ落ちていれば、かなりの名作だったんじゃないかと思います。楽園、とされた星、綺麗です。そして凄く正しい。政治なんて嘘偽りの集まりかもしれません。「天になき星々の群れ」は上に書いた欠点に目が行き過ぎて。そう書いているのかもしれませんが、最後のオチが読めるのもなぁ…。もうちょっと追い詰められる切なさが欲しいです。ライトノベル久しぶりに読んだからか…?都市シリーズ 風水街都 香港〈上〉 (電撃文庫)とか好きだったんですけれどね。
★★☆☆☆