恋人たちの誤算

恋人たちの誤算 (新潮文庫)

恋人たちの誤算 (新潮文庫)

■何が面白いんだ…誰か説明してくれ、この時間と苦しさを何とかしてくれ、な気分。大切な人がいて、それがちょっと幸せで、不安で、そんな時に読む本じゃないですね…。朝までかかって一気に読んじゃったけど。
■展開、読めるように書いてるんだろうけど、読めちゃうんですよ…それがわかってるのに読んじゃうあたりが(睡眠削ってまで)もう呪中の中水の中っつーことなんでしょうが、何とも言えないこのつっかえはどうしたら良いんでしょ。本ってのは誰かを幸せにしないと意味が無いと思う。どんな本でも読んだ人に何か良いものを与えないと。それが私の中の偏見に満ちた判断基準なので…これはダメかも…。多分かなり売れてるから好きな人沢山いると思うし恐縮なんだけど、ダメです。もし、心情がぴったりあったら泣けたり何かできたりするのかもしれないけれど。
■打算とかそういう汚い部分はできるなら見たくない。です。それで子供と言われようが何と言われようが。本の中ぐらい綺麗であって欲しいです。裏切られても悲しくてもいいけれど、それは汚くあっては欲しくないんです。だから最後には幸せになって欲しいし、全ての人に一生懸命であって欲しいし。だからダメなんです。だから。最後もああいう行動に出るだろうな、ということも出て最後どうなるかってことも分かっちゃうし、呆れてそんな価値も無いと思うことも(遠まわしで訳がわからないですね…でも書いちゃうと根本的ネタバレなので…)、相当その心理は理解できるんです。だからまた苦しいし。こんな(と言っちゃいけないけど)本の事なんか寝て起きて忘れてしまえば良いんです。けど、私はそんなに都合よくできてないので、こうして明け方に吐き出してる訳ですが。この気持ちの行き場は…しょーもない気分です。今の自分に良い本に出会いたい。