西の魔女が死んだ−梨木香歩

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

■何か本が読みたくて、3日ほど前に衝動買い。適当に新潮文庫の棚の前をうろうろ。手に取ったのがこの本。こういう風に買った本は8割が外れ、残りが運命的な出会い、だと思う。ですが、この本は外れかな、私には。もう数年早く、自分が中学生や小学生であった頃に読んだとしたら、或いはそれは良い出会いだったかもしれない。しかし、余計に大人になった私には共感できかねる、感じだった。それは…なんというんだろう、小学生高学年くらいのころに自分が考えてたことで、そんなこと書かれなくてもいい、余計なお世話だ、的な。噛み砕いて書きすぎてて想像の余地が無いのかもしれない。読みやすいけどね。私は、今はそこまで、世界は単純じゃないと思ってる。自分ひとりで生きることの不自由さも、時代が変わることへの悲しさも、何か、そこには一つの感情しか無い感じでちょっと違うんじゃないかと思った。私が良い友達に出会った、ということかもしれないけど。同じように「ナイフ」って小説にもイマイチ納得できなかったな、そういや。
■でも。最後にマイがおばあちゃんからのメッセージを受け取るとこはちょっと泣けたけどね。こういう場面には素直に弱いから。
■非常に勝手なこと話してますが、実は読み込みが浅いだけの可能性もある(苦笑)ちなみに一緒に買ったデスノートはとても楽しめました。これは素晴らしい。