big fish、ティム・バートンは天才かもしれない

ビッグ・フィッシュビッグ・フィッシュ、今日、観ました。レディースディ素晴らしい。じゃなくて、素晴らしい映画でした。間違いなく、今まで観た中で5本の指に入る映画です。感動しました、泣きはしなかったけど、どこかで何かが動かされた。じわっときたから。大きな、捕まえられない魚、か。どこまで本当でどこまで嘘か(フェイクか、って言ってましたね)わからないのですが、そんなことはどうでも良いと本当に素直に思える映画です。全部本当であっていいんだけど、どっかでしっかり否定している部分があるのが、怖いような、それが良いような。一緒に行った人が言ったようにわからないから良いのかもしれません。よく、父と子の物語とか言われてますが、私は違うと思いました。あるならば、テーマは優しさではないかと。愛でも良いかもしれないけど。綺麗で悪戯心満載の心の物語です。父と子の確執とかそういうテーマにしてしまうには勿体無い。
■でも、普段映画を観てない人はどうなんだろう。私はスゴイ好きなんだけど、あまり万人に勧められないような。…というか勿体無くて自分の中だけに止めて置きたいような。なんて勝手な、なんですけど。音楽、雰囲気、画面構成、物語、色、全てが私の気持ちのいい位置にカチッとはまってしまいました。ティム・バートンは天才です、孤独で哀しい、だからこそ、の天才かもしれません。奇才とかよく言われますけど。今まで、ナイトメア・ビフォー・クリスマス(キャラのジャックくん大好き、これ)とスリーピー・ホロウ(いや最初は目的はジョニー・ディップでしたが)しか観てないけれど、両方じわっと良かったからね。すごく真面目な娯楽映画では決して無いのに、笑わせ方、暖かく仕方も抜群です。もう一度観たい、というか自分のものにしたい映画です。久しぶりにDVDとかで買ってしまいそう。
■それと、ユアン・マクレガーってこんなにかっこよかったのですね。どうしてもスター・ウォーズのイメージがあって(いや、オビ・ワン大好きだけど、あの未完成で子供っぽいキャラが大好き)、上手いのかなぁ?と思ってたのですけど、上手いですね。なんで気づかなかったんだろう、位に。表情と内面が人の中に残るのはスゴイ。あと、笑顔が素敵。にこっとしたときの嬉しそうな顔は本当に素敵すぎる。この役はユアンにしかできないなぁと思ったから。あと、ユアンの息子役やってたビリー・クラダップもやたら好みでした。配役、上手すぎだよ!と。悩んで、内面色々抱えて語り出すところが良かったです。ところで、この人、知らなかったのですがスリーパーズに出てたんですね(トミー、作家ですよね、たぶん)まさか、と驚きました。あと、困った詩人(?)さん、どこかで見たなぁ…誰?と思ってたらアルマゲドンに出てたあの天才だけど弱い女好き(というとかっこ悪いが、私は好きだった)をやってたスティーブ・ブシェミだったんですね。実は映画中気になってた。あと。究極にどうでもいい話なんですけど、大きな巨人さん、顔がサクラメント・キングスのぺジャ・ストイコビッチに似てませんか…?
■関連リンク→ビッグ・フィッシュ公式ホームページ/Big Fish 英語公式/予告編(quick time)/@nifty:Theater@nifty/cinemacafe.net
■ずっと忘れない映画になると。