太陽の塔
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 文庫
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しかしこの本、タイトルに反して、爽やかでない話振りがなかなか良かったです(太陽の塔=爽やか、はおかしいか)。ダメ大学生のダメな生活振りが…、分かってしまうのはダメなんだろうけど…。この現実的なことを理論で片付けようとしてしまう、理系の宿命もなんか分かる気がして…。男くさーいいいい、感じは分かってないですがね…(たぶん、希望)。
そんなんで、ディテールはとても良いんですが、話としては、突然ファンタジーに連れて行かれて混乱しました。あまりにもナチュラルなので、妄想、なのか、と気がつくまでにちょっと時間が。不思議なんだけど不思議になりきれず、ってのは私はあまり好きではないです。パーツが面白いだけにちょっと残念でした。
ああ、京都は数回観光に行っただけなので、あまり分からず。京都に馴染みのある人ならもっと面白い(そして分かる)のかも。叡山電車→「YouTube」ちょっと古い映像ですが古風で良いね。
★★★☆☆