ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶

ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 (新潮文庫)

ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 (新潮文庫)

大崎善生は「9月の4分の1 - 歩くパンケーキたち」で読んで、とても良いなぁと思ったのでワクワクしながら手に取りました。やっぱり良い。前ほどのショックはないけれど、期待通りです。
最初の作品「キャトルセプンタブル」が前の「九月の四分の一」の続き的な作品、残り3つがまた別の短編です。トーンは全部同じで、読みやすく切ない。どれも良いですが、個人的には「ドイツイエロー」が好きです。熱帯魚の不思議な空間と文章の雰囲気がばっちり。
読み終わったあと、ドイツイエローを検索してみましたが(ドイツイエロー - Google 検索)、想像の中のドイツイエローのほうが綺麗で残念。この文章が綺麗なドイツイエローを想像させてしまいます。

★★★★☆