ブレイブ・ストーリー
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/05/24
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- 作者: 宮部みゆき
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■映画とは雰囲気は一緒だけど違う話。でもそれが違和感じゃなくて気持ち良い。普通に面白いです。でもミステリー宮部みゆきとは違う印象。まるでまさにRPGです。まんまゲーム化いけそう。
■でも、最初、主人公を絶望に突き落とすので…そこが辛くて。宮部みゆきは文章とか描写が安定して上手いので、とにかく上巻はそこが怖くて読み進めにくかったです。特に主人公が小学生の男の子ってこともあって、しかも細かいところで突いてくるものが自分の過去にも当てはまるようなこともあったりして、痛いです。小学生くらいのときの過去なんてできたら思い出したくないからなぁ。
■その後、ファンタジー世界に入って冒険が始まってからは勿論辛いこともあるんだけれど、助けてくれる仲間がいるし前に進んでいるので、楽しく読めました。こういう仲間の感覚ってやっぱり良い。
■ミステリーじゃないので捻りとかどんでん返しとか無いんだけれど。その辺で何かあればもっと面白かったかも。ちょっと長すぎる割に、見えたことってのがちょっと軽い気がしたので。うーん、この長さがあるから冒険という気がして、冒険したから最後の結論に意味がある、気もするんだけど。でも短くても冒険した気になる本はあるしなぁ。さらに映画見てるのでストーリーの大筋が分かっているというせいもあるかも。映画を先に見るか本を先に読むか、よく思いますが難しい問題です。
■映画は上手くまとめたという印象です。切る要素を切ってコンパクトにしてでも言いたいことは変えない。上手いです。原作ものの作品の良い見本のようだと思いました。これなら本→映画でも満足がいったかも。
★★★☆☆