ハリポタ、炎のゴブレット観てきました

ハリー・ポッターと炎のゴブレット:ファンとしては外せないハリポタ映画。ついに4かぁ…と思うと年月を感じます…(歳だな)。
■個人的には4は初めて英語で読みきった本で思い出深い本です。親世代スキーとしてはイマイチですが(苦笑)。今回は予告の出来がかっこよかったので期待しつつ行きました。…その期待に違わなかった、がダイジェスト感は否めず。でした。
■ちょっと遅刻したので席が空いてなくて1番前。疲れました。映画のせいなのか、席のせいなのか分かりません。相変わらず早い早い展開です。まぁ元が縦向きに立つ辞書のような本ですから無理もないのですけれども、カットカットの嵐でした。それでも2時間半です。よくぞまとめた、しかし読んでない人には…「?」という感じ。目まぐるしい。読んでてもついていくのがやっとです。一緒に行った未読の人曰く、何となくは分かるけれども行動についていく心が分からない、そうです。…つき合わせてすみませんでした。
■確かに、映像は素晴らしいです。音楽も。夢に描く世界が立ち上がるってこういうことだと思います。まず一番最初のクイディッチのシーンで度肝を抜かれました。スターウォーズの評議会を一瞬思い出しましたが、アレより凄いです。場の興奮が響いて来るようでした。その後も船やらドラゴンやら水中やら、予告で見せてるものですがどれもこれも文句の付けようのない世界観でした。久しぶりに技術の進化に感謝したくなりました(笑)。真剣に、映像のプランを立てた人は天才だと思います。
■それから配役がなかなかナイスでした。クラウチJr.とかセドリックとかビクトールとか。特にビクトールの体育会系さは爆笑でした。…たまに妙にかっこよく見える!セドリックは普通にかっこいいです。正に、って感じ。マッドアイもそのものでした。ハリーたちはさすがにちょっと大人になりすぎたかなぁ(14には見えません)と思いましたが、もう彼らは彼らというイメージがついているので良い気もします。ロンが好きです。それから相変わらず双子が良い。出番は多くないですが存在感あります。あと存在感と言えばプロフェッサースネイプでしょうか。私は画面の端に彼が出てくる度にウケておりました(重症)。彼もあまり出てきませんが良い味出してます。アラン・リックマン良いなぁ。
■衣装も好きです。雰囲気出てて。ダンスパーティのところ。正装かっこいいです(ロン除く、可哀想ー)。セドリックが背があることも加えて相当かっこよかったです。
■しかし、物語としては未完成な感じです。原作が好きなだけに、前の時もですけれど、見たかったシーンがカットされているのは辛いです。ってかそこカットして良いの?的にカットされていました。今回の映画の軸はあくまでも三校の対戦です(そして恋愛です…?)。それ以外は徹底してカットされておりました。しょうがない、がちょっとキツイです。特に最後の方は酷いです。究極的に本の付属品にしかなり得てないと思いました。
以下映画の具体的内容に触れます。公開直後なのでこれから観る方は注意して下さい。
■いきなりですが、一番の不満はセドリックに関してです。結局彼に愛着というかそういうものが沸かないとこの物語は成立しないと思うのです。父親だけじゃ力不足です。彼の死のあっけ無さは良いのですが(それが恐怖でもあるので)、その後に(ハリーが戻ってから)ジワジワくるものが欲しかった。せめて、ハリーが父親に謝るシーンは欲しかったと思いました。死が無意味なものになってしまっている気がしました。
■これに絡んで、マッドアイももうちょっと信用できる人物だ、という描写があって良いと思います。裏切られた、感があまり感じられなかった。どんでん返しになってないような。
■あと、デスイーターたちの存在が曖昧。怖さがそんなに無いのです。もうちょっとヤバイ感じが出て欲しい。ヴォルデモードとの対決のシーンは…、ヴォルデモードが落ち着きが無くて小物に見えました(とか言ったら瞬殺されますが)。帝王のくせにちゃっちい。何か、ハムナプトラの敵(名前忘れたなぁ)に似てません?しかも集まるデスイーター少なっ。人望無さすぎですわ。あのシーンと言えば、個人的意見ですが(しかも予想の範疇ですが)、ジェームズは見なかったことにしました。リリーは良いんだけどなぁ(愛情の差?)。
■全体的に終盤の力が弱いです。最後のハリー達3人の会話が決定的。テーマは変わっていく3人?え?という。あれのせいで青春映画か恋愛映画になりかけだと思うのは私だけ?ロンとハーマイオニーの関係は良かった、けど。ハリポタはそうじゃない、と思うのです。
■不満ばかり書いてもしょうがないので楽しいことも。今回の最大のポイントはやはりスネイプ氏だと思います。素晴らしいです、あの方。まず、最初にダンブルドアの後ろのほうにちっちゃく映っていまして…なぜかそれだけで面白かったです。あとねーカルカロフがねー…PG12どころじゃなくなるので禁止。
■ところで。まだ不満ですが。ってかオタク的不満で申し訳ないのですが(一般人はここで避難だ/笑)。なーんで、シリウス一瞬しか出てこないのぉ?しかもその一瞬が頭かよ(笑)!首じゃん?気持ち悪いって。「チキン!」楽しみにしてたのに。ハリーにベタベタのシリウスが見たかったのに。せ、せめて、一瞬の恨みの篭った握手だけでも…。スネイプは1の映画から扱い悪いですが、今回もかなーりカットされてます。やっぱり握手は見たかった。そしてリーマスファン唯一の希望である、「リーマスのところで待機」(だっけ?)を聞きたかった。だってリーマスはついに全く出なかったし…(会話にすら)。
■あ、でも。スネイプはダンスパーティの相手のことでハリーとロンがおしゃべりをしているのを後ろからイジル(違)が良かった。先生、かっこよすぎです!相当笑えました。開場もウケてたし。
■ついでについでに。妄想失礼!最初のクイディッチワールドカップのシーンを見て。ジェームズがあの場に立ってて欲しかったと思った。何か、ジェームズはそんなのどうでも良いとか言ってクイディッチ選手になるのはやめた、という妄想が勝手にあったのですが(をい)、あれを観てたら、あの場に立てるなら立って欲しい、というかアレは投げられないだろうと思った。それくらいあのシーンは素晴らしい。
■それから嬉しかったのは。双子です。彼ら良い!特にカットの嵐の中を「アンジェリーナ、一緒にダンスパーティ行かないか?」が生き残ってたのが!あのジェスチャーも。楽しすぎました。最初のワールドカップの夜で「ジニーを守れ」ってアーサーが言うとこも良かったな(変なトコ観すぎ)。
■しかし、他の兄達は出番なし。チャーリーは名前出てたけど。ビル…は?
■すっかり長くなってしまいました。誰もこんなの読みたくないって。あーかれこれ1時間も書いてました(馬鹿)。とりあえず観終わった直後の心の叫びでした。
★★★★☆