レイモンド・カーヴァー

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

■読み終わり。初レイモンド・カーヴァーです。お気に入りの不思議な本屋「ヴィレッジ・バンガード」でブラブラしていた時に発見。村上春樹訳だし、と手にとってみました。
■なかなか面白かったです。短編集なのでサクサク読めるのも良かった。不思議な雰囲気で「え?」という感じの理解不能な結末のものが多いのだけれど、それが却って良い味に思えた。特に真ん中あたりから面白くなった。文章に慣れたからなのか単純に中期以降が読み易いのかは分からないけれど。「ダンスしないか?」と「ささやかだけれど、役にたつこと」、「使い走り」が印象に残った。特に最後の「使い走り」はよく出来てる。よくわからないけれど、絶妙な匙加減的話だと思いました。
■ところで、これの前に読んだ(村上春樹訳では無いが)、サリンジャーは全く理解できない面白くない、と思った*1のに、村上モトクラシ大調査 - 第7回大調査ではダントツの1位。…自分の読解力が無さすぎるの??それとも村上春樹訳はそんなに素晴らしいのか…??ちなみに私はティム・オブライエンに投票しました。「本当の戦争の話をしよう」しか読んでないのですが、あれの印象が凄くて。
★★★☆☆