国境なき医師団
- 作者: 貫戸朋子
- 出版社/メーカー: ウェイツ
- 発売日: 2003/05
- メディア: 単行本
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■この本では、医師どうのより西洋社会の考えの押し付け、しかも自覚の無い、の方がショックでした。MSFとかは世界でも有数の人道的で進んでる機関だと思ってました。でもその中にこんなにもの確執や矛盾があるなんて、という感触。とくに差別の話は怖いです。「あなた今差別しましたね?」と言われて分からない人間。そういう人間にはなりたくないです。日本は変にヨーロッパの影響を被り続けているから、これからそういう無自覚な人間が増えていく可能性も否定できない。教育は学力低下云々の前に(ひどすぎるのは困るが。せめて日曜日と漢字で書けなかったり、小数の掛け算が出来なかったりする中学生は作らないで欲しいです。)そういうのをしっかりする必要があるのかもしれない(と言いつつ…それを決める政治家とかは無自覚すぎるので無理でしょうけど…その前の家庭の教育?)。
■余談だけど。医学部の友達曰く、「解剖の時の死体は人間ではなく別の物を切っているような感覚」と聞いたときは別の意味で怖かった(笑)ホルマリン漬けの人体なんてそんなものかもしれないが、一般人の側から見るとそれは怖いです。或るはずの場所に血管が無くて大変だった、という話とかね。
★★☆☆☆