ブラック・ティー

ブラック・ティー (角川文庫)

ブラック・ティー (角川文庫)

■友達に勧められて買った本。さすが読書家の友達だけあってじわっと深い本でした。痛いんだけどね…。自分について色々反省したり哀しくなったりでもふっと救われるような本でした。最初のブラック・ティーと最後の水商売が好きです。孤独とかそんな明確なものじゃないけれど、たまに自分の無力さと空しさに冷やりとする。罪の意識に鋭い切り口をなぞられる。その瞬間をこんなに鮮やかに書くのは見事。解決はしてくれないけれど、そこに優しさがあるような本でした。
★★★☆☆