ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人:観てきました。ようやく、になってしまいますけどね。うん、いろんな評価を観てから行ったんですが、心の準備をしつつ。まぁ、良いんじゃないですか?あまりの展開の早さに何が何やらという感じでしたが、それは裏返せば息をつかせない上手で強引なストーリー展開っつーことで。…褒めてるのか、けなしてるのか…。
■なんかね、原作のファンとしては、納得いかないんですよ、やっぱり。ニヤリとするシーンも勿論ありましたけどね。特に親世代ファンとしての心が良いとは言いません。一番気になるのは言って欲しかった台詞、観たかった場面のカットです。ネタバレになりますが、(公開からたってるからいいよね?ダメな人は読まないで)親世代ズがアニメーガスだってことを言わないのは致命的でないかと。シリウスが犬になるだじゃわからないよ、きっと。あとスネイプと4人との確執とか、4人の仲の良さとか、ムーニー達の正体とか、そこ書かないでどうするの?的。話の深みが全然違うよ。キャラが軽薄い見える。ロンハーとか(後半はハリハーでしたか)、リーマスのかっこよさとか(背の高さにビックリ、特に叫びの屋敷の場面で。部屋が素敵でした、何か飛んでる。いやリーマスイメージからはかけ離れてるんですけど、デヴィッド・シューリス。良いんだけど。でも、元気だったし、あまり腹黒くなさそうだったし/笑)、叫びの屋敷でのシリウスリーマスが交わした第ひと言目の会話なんて勝手にドキッとしてました(あの場面のリーマスは限定で黒いね)。だけど、リーマスには静かに笑顔で「毒は入ってないよ」とか「久しぶりだね、ピーター」とか「さらばだ、ピーター」とか「君が抜け道を知らずに学生時代を過ごしたとしたら彼は酷く失望しただろう」とか、言って欲しかったな。個人的趣味ですけど。あと、ゲイリー・オールドマンシリウスでもやっぱり動きがゲイリーチックで面白かった。叫びの屋敷のシーンは短かったけど迫力ありました。ところで、彼が何故今になって脱出したか(ってかそもそも何のために脱出したか)が語られてないような。このままだと復讐の人になっちゃいそう。ヲイヲイ。シリウスリーマスは仲の良さが見え隠れしててちょっとナイス。杖の受け渡しとかどうでもいいことに注目してました。あとは、やっぱ、リーマスの理性を保とうとする場面ね。スネイプは、女装はうけたね(ボガードですが)。キョロキョロとリーマスを見てたりして。あと、狼人間リーマスからハリー達を庇うシーンは美味しかった。憎めない。ところでシビル・トレローニー先生をやってたエマ・トンプソンって、ラブ・アクチュアリーアラン・リックマンと夫婦だったよね?とか思い出して一人でうけてました。エマ・トンプソンアラン・リックマンもまるで別人でしたけどね。今回は(も?)スネイプは出番が足りない感じ。写真でしか出てこない(公開前は親世代過去が映像化されるかと期待してたんですけど…)ジェームズ、私は何も見ませんでした。あ、ルーピン先生がハリーに廊下(たぶん、えらく雄大な)で両親の話を語るところは良かった。しかし、ルーピン、ジェームズそっくりよりも先にリリーの目かい(笑)?さくさくとどうでも良いことに魔法を使ってるのに妙なところが手作業なあの世界は少し面白かった。デメンターボガードの箱を重そうに開けるリーマスも含め、ちょっと可愛かった。全体的にはかっこいいキャラになってましたけど、リーマス。あ、脈絡無いので、また話がリーマスに戻ってる…。あとは、…あ、双子。地図受け渡しは良かった。透明マントハリーを捕まえたりね。彼らはかなりかっこいい。そういや、今回マルフォイは非常に可哀想だったね…。いいとこなし。切れるトコは徹底して切りました。勢い余って切りすぎました、そんな感じ。
■なんか。批判ばっかですが。好きなんです。だからこそ。そう思ってください。それぞれ理想は違うし、冷静な目で見るとこのまとめかたが上手いのかもしれません。だけど、私は一ファンとして、別の編集も見てみたい、そう思います。
■配役とかはこれが見やすい→http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241897